マレーシア-シンガポール、高速鉄道整備で合意

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2月19日、マレーシアとシンガポールは両国間の首都を結ぶ高速鉄道計画で合意したことを発表。2020年までに建設することを目指し、350kmを90分で移動することができるという。以前にも、マレーシアのYTLグループがマレーシア-シンガポール間の高速鉄道を整備する計画が噂されるなどしたが、今回は両国政府が正式にコミットメントしたことで、実現性はかなり高まったと言える。





これまで、クアラルンプールとシンガポールの移動は航空機かバス、鉄道、或いは乗用車が一般的であった。ただ、どれも移動にかなりの時間を要しており、鉄道だと8時間、自動車で5時間もの時間を費やすことになる。航空機だと空港間は45分と短時間だが、空港までの移動や待ち時間を考えるととても効率的とは言いがたい。あと、夜行バスで移動する方法もあるが、乗っているだけでもかなり疲れてしまう。そのため、結局は短時間の打ち合わせでさえ現地に宿泊することになり、距離的には東京-名古屋間程度だのだが、感覚的にもっと遠い印象がある。

とは言え、両国におけるビジネスのつながりは強く、輸出入や直接投資において重要な関係にある。例えば2011年のマレーシアの統計を見ると、輸出額だと対シンガポールはRM881億6,070万、輸入額RM735億1,510万と、いずれも中国に次ぐ規模となっている。対内直接投資においても、シンガポールはRM24億7,770万とアセアン域内で最大。次にシンガポールの統計を見ると、輸出入額共にマレーシアが最大の取引先となっており、その結びつきの強さが際立っている。

両国の首都が高速鉄道によって結ばれることで享受できる経済効果が巨額なことは、容易に想像できる。ビジネスでは日帰り出張も可能になるであろうし、それによって人の移動が活発化し、両国の経済的結びつきはより強化されることになる。また、観光での人の移動も拡大することが期待できる。

マレーシア国内において、これまでは公共交通網が十分に整備されておらず、自動車での移動に依存していたことから、都市圏の渋滞は酷いものがあった。実際、国民所得は順調に伸張し、自動車販売台数も年間60万台を超える規模となり、更に拡大を続けている。しかし、自動車が増えることで環境負荷は増大し、渋滞による経済損失も無視できなくなっている。

こうした背景もあって、マレーシア政府においては鉄道網を中心とした公共交通機関の抜本的な見直しが行われている。特に注目されているが経済改革プログラムにて進められているMRTプロジェクトで、KL市内の交通渋滞解消が期待されている。マレーシアは日本のように優れた公共交通網が整備されている訳ではないが、それでも2020年に向けて改善が進められているし、鉄道網の整備が重点化されている印象が強い。

高速鉄道網に関しては、今後、日本や中国、ドイツなどの鉄道会社が候補として挙げられるだろうが、個人的にはやはり日本の新幹線採用。昨年に政府レベルで新幹線システムの採用を働きかけていることもあり、個人的にはかなり期待しているが。





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マレーシアで駐在員をしていますが、こういった高速鉄道が整備されたら日本からの出向はシンガポールのみ。シンガポールから出張でマレーシアをコントロールする、という形態になるかもしれません。一面的にはマレーシアの経済にマイナスかもしれません。
by: にょにゃ * 2013/02/21 00:26 * URL [ 編集] | TOP↑
















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