高等教育省、QSランキングで上位100位を目指す

5月4日の新聞に、高等教育に関する興味深い記事が掲載されていた。 高等教育省のDatuk Saifuddin Abdullah副大臣は、『National Higher Education Strategic Plan』の一つとして、2020年までにマレーシアから少なくとも3つの大学をQS 世界大学ランキングの100位以内にランクインさせ、更にその内1つの大学は50位以内とすることを目指すと言及。50位以内となると、日本だと東京大学が25位、京都大学32位、大阪大学45位となっており、これらの大学のレベルが求められることになる。

昨年のデータだと、マラヤ大学が国内最高となる167位に入っているが、ここ数年は概ね200位前後を推移している。他には、マレーシア国民大学279位、マレーシア理科大学335位、マレーシアプトラ大学358位となっている。このような状況の中、あと8年で目標値を達成することはかなり難しいように思われるが。


[マレーシアの大学のQSランキング推移]
QS_2011_01.png


政府としては、目標達成のために留学生のリクルートを推進し、外国機関と奨学金について調整するなどしているらしい。ただこの政策だと、国内の学生のレベル向上には寄与していないようにも。また、他にもランキングを向上するために必要なこととして、研究開発や国際協力の改善、影響力ある出版物なとが示されていたが、何かランキングを上げることだけが目的となっているようにも感じる。

現在、マレーシアの高等教育が抱えている大きな問題は、優秀な学生が海外へ流出していることだろう。民族の違いによって、優秀な成績を残しても希望する大学へ行けなかったり、奨学金を得られなかったりしている。小平は「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」と言ったが、マレーシアの教育制度にはそうしたロジックが必要だと思う。

まず、国内の学生が地元の大学に魅力を感じることができないのに、海外から優秀な学生を呼び込むことは可能なのだろうか? 人材の面においても、マレーシア政府はTalent Corpを通じて優秀な外国人を呼び込もうとしているが、目標としていた数字は達成できていない。逆に、国内の多くの優秀な人材が海外へ流出している状況にあり、高等教育と似たような構図になっている。

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はじめまして。
2年前に3か月ほどKLに滞在していたことがあり、大学のMBAコースの見学もしたことがあるのですが、マレーシアはイスラム国の先進国という位置づけでイランやイラク、アフリカあたりの学生が留学してくるという印象だったんですが、実際は違うんですね。
今後も読ませていただきます。
by: ASIA REIT LABO * 2012/09/24 22:19 * URL [ 編集] | TOP↑
















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