プロドゥアのBezza、高い人気に

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7月14日、プロドゥアが初めてとなる4ドアセダンを7月16日より予約開始すると発表。排気量1,000ccと1,300ccの2つをラインナップとし、市場ではProtonのSagaと競合する形となっている。

 

私自身、予約開始日にプロドゥアのショールームを訪れたが実車がなく、販売員はカタログと写真だけで説明してくれた。20代の中国系マレーシア人達と一緒だったが、彼等の評価は装備には満足だがデザインがProtonのSagaっぽくてカッコ良くないというものだった。

そして正式発表の7月21日、実車が国内181ヶ所のショールームに展示されることを受け、彼等が再度Peroduaのショールームを訪れた後、彼等の評価は大きく変わっていた。最上位のグレードは内装が革張りで、外観もエアロキットを装備するとスタイリッシュ、是非とも買い替えたい車種の一つになっていた。

実際、私自身も7月23日にショールームを再訪したが、やはり実車は写真の印象とは大きく異なっていた。ショールーム内はたくさんの来客で溢れており、販売員が足りないほどの盛況。数週間前、Protonの新型Perdanaを見にショールームに行ったが、来客は私一人と寂しい状況...。いまの国民車人気の構図を反映しているように感じた。

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プロドゥアの発表によると、予約受け付け開始から21日までの5日間で、Bezzaの予約は1万115台に達している。今年上半期では、Axiaが5万1,100台を販売して同社を牽引している状況にあるが、下半期はBezzaがどれだけの販売に寄与するのか楽しみでもある。因みに、プロドゥアは1ヶ月で1万5,000台の予約を予想していたので、この数字は軽く上回りそうな勢い。

 [2016年上半期のプロドゥア販売実績]
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今回、プロドゥアが販売において最もアピールしているのが燃費性能の高さであり、低燃費車両として21km/Lを実現している。ガソリン価格が安くとも、自動車での移動が中心のマレーシアにとって燃費性能は重要視されており、車種を選択する上でのキーファクターになってきている。また、アイドリングストップもマレーシアでは初めて導入されたことから、消費者の関心は高い。あと、低価格でありながらもスマートキーが実装されているのも、購買意欲を高める一因となっている。

[プロドゥアBezzaとプロトンSaga比較]
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価格的にはプロトンのSagaがまだ優位であるが、同じクラスでももう少し予算を増やすだけで、充実した最新の装備、優れた燃費性能、そして洗練されたデザインというメリットを享受できるのであれば、必然的に顧客はプロドゥアに流れていくだろう。

Bezzaが発表されたことにより、プロトンは同社の稼ぎ頭であるSagaの市場が脅かされることになる。Personaの新型車発表が控えていると言われているが、Bezzaが投入された後では市場へのインパクトはそれ程でもないように思われる。連邦政府はプロトンを支える態度を見せているものの、消費者の目はあまりプロトンには向いておらず、厳しい状況に変わりはないだろう。

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2015年Q4、マレーシアのブロードバンド普及率増加

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5月31日、マレーシア通信マルチメディア委員会より、国内のICT統計をまとめた『Communications and Multimedia: Pocket Book of Statistics, Q4 2015』がリリースされた。

まずブロードバンドの普及率だが、2015年第2四半期に大きく数字を伸ばし、2015年第4四半期は100人当たりで100.4にまで上昇している。契約数で計算しているために複数回答も含まれているが、それでもこの数字は注目に値するだろう。また世帯数で見ても、2015年第4四半期は100世帯当たりで77.3となっており、順調に数字を伸ばしている。ただ逆に、携帯電話の普及率は下降傾向にあることが統計で示されている。2014年第4四半期は100人当たり148.3であったが、2015年第4四半期には143.8にまで下げている。

[人口当たりのブロードバンド普及率]
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[世帯当たりのブロードバンド普及率]
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[人口当たりの携帯電話普及率]
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次にブロードバンド契約者数を見ていくと、固定回線の契約数は300万程度でここ最近は大きな動きがないものの、モバイル回線の契約は大幅な増加を続けている。統計では、2015年第4四半期の契約数は約2,800万となっており、固定網の実に9倍にも達している。モバイル市場に関しては、各携帯キャリアーが通信価格を大幅に下げてきており、パッケージ内容での競争が激しくなっていることから、消費者にとってより魅力的なサービスが出てくるものと考えられるため、今後も引き続き成長が期待できる。逆に、固定網に関しては数社がほぼ独占状態にあり、価格競争もそれ程激しくないことから、なかなか普及が進まない状況にあると考えられる。また、光ブロードバンドも契約エリアが限定されていたり、容量不足で新規契約ができないなどの問題を抱えており、消費者にとって魅力的なサービスを提供できていない。

[ブロードバンド契約数推移]
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次に携帯電話については、マレーシアではポストペイドよりもプリペイドを利用するユーザーが多く、ポストペイドの4倍にも達している。ただ最近の傾向として、ポストペイドが徐々に増加、プリペイドは減少の傾向を見せている。また、番号ポータビリティを利用するユーザーも増加を続けており、携帯キャリアーを積極的に選択する利用者が多いことが分かる。同時に、携帯キャリアーにおいても既存ユーザーを引き止めるため、各社がサービス内容を充実させるなどの競争を行なっていることから、この市場の成長が高くなっているのだろう。

[携帯電話契約比率:ポストペイドvsプリペイド]
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[番号ポータビリティ依頼数(000)]
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ただ、携帯電話の利用が活発になると同時に、マレーシアではSMSの利用が大きく落ち込んでいる。多くの利用者がスマートフォンを持ち、各種メッセージアプリを利用していることが大きく影響していると言える。6月20日にTelenor社がリリースした『Digital Frontrunners study』においても、マレーシア人の実に62%がメッセージアプリを最も重要なコミュニケーションツールと認識しており、80%以上が毎日それを使用していることが明らかにされている。特に、マレーシアではWhatsAppの利用頻度が高く、実際に住んでいるとプライベートからビジネスまであらゆる連絡がWhatsAppで行なわれている。その為、企業の広告やマーケティング活動においてもWhatsAppがかなり使用されている。

[SMS総数(100万)]
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[契約者毎のSMS数]
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[WhatsAppを使ったマーケティング戦略例]
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最後にテレビについて、IPTVを含む有料放送の普及率がまだ上昇を続けており、2015年第4四半期には100人当たりで73.2にもなっている。マレーシアでは地上波放送のコンテンツがあまり充実していないこともあり、こうした有料放送を利用する家庭が多く、低所得者住宅でも衛星放送のアストロを受信している世帯はかなり多い。

[世帯当たりの有料放送普及率]
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以上のように、マレーシアのICT市場は拡大を続けており、特にモバイル系ブロードバンドが市場を牽引している状況にある。また、マレーシアは世界的に見てもデジタルコンテンツやモバイルアプリの利用が活発であり、それも幅広い層に及んでいるのが特徴となっている。私の周りの60代の方々も、WhatsAppなどのアプリを使いこなしており、デジタルコンテンツに対する関心も高い。更に、固定網におけるサービスの改善があまり期待できないことから、今後数年はこのようなモバイルを中心としたトレンドが続くものと予想される。

マレーシアへ日本の住宅メーカー進出

6月28日、パナホームマレーシアとトロピカーナグループの子会社が、セランゴール州で開発される戸建て建設プロジェクト請負で合意したことを発表。パナホームに限らず、積水化学や大和ハウスなど、最近は日系の大手住宅メーカーによるマレーシア進出が続いている。私自身、数年前に現地デベロッパーから日本のプレハブ工法を扱う住宅メーカーを紹介して欲しいと問い合わせを受けたことがあるし、マーケティング業務においても日本の住宅関連企業からマレーシアの不動産に関係する市場調査を依頼されることが増えている。





マレーシアの住宅市場はいまだ好調を続けており、マレーシア国内の住宅に関する統計を発表しているJabatan Penilaian Dan Perkhidmatan Hartaの数字を見ても、総住宅戸数は右肩上がりの増加を続けていることが示されている。ただ、毎四半期2万戸の増加であった住宅市場だが、2015年第3四半期と第4四半期は1.5万戸へと落ち込んでいることから、多少減速しつつあるのかも知れない。それでも、国内では住宅購入に対して高い需要を維持しており、日本企業にとってはまだ新規参入の機会が大いにあると見える。

[マレーシアの住宅総戸数推移]
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そして日本メーカー各社が発表しているニュース記事を読むと、工期短縮を最大の利点としており、国内デベロッパーよりも3ヶ月程度早く施工できることをアピールしている。実際、マレーシアの伝統的な工法ではコンクリートで柱を形成し、壁はレンガを積み重ねるもので、施工完了までにかなりの時間を要している。これは戸建てだけでなく、高層ビル建設であっても同じで、工事現場で膨大なレンガが積み重ねられている光景をよく目にする。

[マレーシアの建設現場]
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だが、工期の長期化は当然人件費に反映され、住宅価格にも影響を及ぼしている。ここ最近は、最低賃金が引き上げられたことにより、さらに住宅価格が跳ね上がっているし、材料費も高騰が続いている。そして、消費者が住宅を購入する上で価格は大きなファクターとなっているので、工期短縮で価格が抑えられるならば、高い需要が期待できるだろう。

しかし、この他に私が個人的に期待するのは、高耐久性とメンテナンスの容易性、機能性の3点。まず耐久性については、マレーシアの一般的な住宅は10年もすると外観の老朽化が激しいと感じる。壁のひび割れや床の歪み、タイルの剥がれなど、日本人の目からするとかなり驚くようなことがある。以前、5年程経過したある物件を見に行った時には明らかに地盤に歪みが生じ、壁の至るところに亀裂が走っていた。地震が少ない国だからあまり気にしないのだろうが、それでも万が一の時にはどうなるかと日本人の感覚からすると気になる。

次にメンテナンスだが、マレーシアで頻発するのが水回りのトラブルで、水道管からの水漏れトラブルは後を絶たない。しかし、この水道管はレンガに囲まれた柱の中に埋め込まれているため、水漏れが発生すると壁を取り壊して修理しなければならない。私自身、KL市内のコンドミニアムに住んでいた時に大規模な水漏れが発生し、寝室の壁を取り壊して修理していた。大掛かりな作業になるため、修繕費はかなり高額になるし、何より工期が1ヶ月近くに及んだ経験がある。当然、修理期間中は部屋が使えないため、不便な思いをさせられることになった。水周りのトラブル発生の確率が高いのだから、この部分はメンテナンスしやすいように設計すればといつも思うが、こうした部分は等閑にされている。

そして機能性については、マレーシアでは動線や収納をあまり考慮していないデザインが多いように感じる。もともと、マレーシアの住宅はスケルトンで販売されることが多いが、基本的に部屋の間仕切りしかなく、且つ収納スペースはほとんど考慮されていない。そのため、住宅購入直後にオーナーが壁を取り払ったり、増築したりと大掛かりな工事が行なわれている。あとは、日本のメーカーが得意とする限られた空間を有効に使うための細かい部分での工夫。マレーシアの都市部の住宅については、日本と比べても占有面積がそれ程広いわけでもなく、家具類に部屋の大部分を占拠されている光景もよく目にする。そのため、日本住宅の高い機能性は、マレーシアの住宅事情に合致している思う。

こうした部分において、日本メーカーの住宅は強みを発揮できると考えるし、マレーシア人消費者にとっても嬉しいメリットになるだろう。

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