オートマチック限定免許、来年5月より導入

Malaysian Driving Institute Associationから、来年5月にはオートマチック限定免許が導入される予定というアナウンスが行われた。日本だと20年ぐらい前に導入された制度だが、マレーシアでも遅ればせながらようやく導入に至る様子。いまは政府からの正式発表を待っているようなので、まだ確定ではないが。ただ、新聞記事では車両費用と維持管理費がマニュアル車より高額との理由から、料金が割高になるようなことが書かれていた。

マレーシアの場合、通常は自動車運転免許の教習と試験の費用はRM 800ぐらいとかなり安いし、教習時間も短い。それでも試験は難しいようで、何度も受験したという話をよく耳にする。学科試験はマレー語なので、マレー人以外の国民では問題さえ理解できない受験生も多くいる。そうした事情もあり、追加で教官にRM 1,000を支払うと、誰でも免許が取得できるという手がある。例えば、学科試験はコンピューター上で行われているが、試験終了の10分前に教官が来て、その場で回答を打ち込んでくれるらしい。また路上試験も、教官が指示をを出してくれるので、その通りに運転すれば合格とか。

こうした方法で免許を取得しているドライバーが多いからか、運転スキルやマナーはかなり悪い。高速道路でも車間距離は極端に短いし、運転そのものも荒っぽい。だから、アジア域内において、交通事故による死亡リスクが一番高いというデータも示されている(過去記事:マレーシアの交通事故死亡率改善)。

また、そうしたドライバーを取り締まる側にも問題がある。マレーシアでは、道路交通法違反に関する統計が一般に公開されていない。というより、公開してもそのデータそのものの信憑性も疑わしいのだろう。信号無視や速度超過、進入禁止などの違反金は警察官のポケットの中に消えてしまい、統計に反映されない。ひき逃げさえも、金銭で記録を消すことができるらしい。一応、Royal Malaysia Policeから、罰金支払に関する情報は公開されているが、支払件数は驚くほど少ない。今年1月~3月は、プロモーション期間中で割引が適用されたため、過去の違反も含めて多くの罰金が支払われたが、以降は毎月17,000件前後という数字。因みに、日本だと2010年通年の道路交通法違反件数は800万件超、月平均だと65万件ぐらいとなっている。マレーシアの人口が日本より少ないと言っても、両国間のこの数字の乖離は大きい。


[2011年の交通違反罰金支払い件数]
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政府はこうした状況を認識していても、抜本的な対策が実施できおらず、事故件数は毎年増加傾向にある。実際、Royal Malaysian Policeの発表では、2005年の事故件数は32万件超となっており、1990年の88,000件から大きく増加している。マレーシアでは、こうした金銭で処理されるケースはビジネスや生活など多岐に渡っており、国民の間でも一般化している。多分、2020年に国が経済的に豊かになっても、こうした部分はあまり大きく改善されることはないだろう。

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National Broadband、普及率81%

12月12日、人口密集地における固定網とワイヤレスによるブロードバンド普及率が81%に達したとことが発表された。また、情報・通信・文化省のDatuk Joseph Salang Gandum副大臣より、今年第3四半期での契約数が559万に達し、インターネットユーザー数は1,750万人であるとの数字が示されている。2010年の総人口が2,840万人だから、全人口の約61%がインターネットユーザーということになるか。

ここ数年で、マレーシア国内におけるインターネット接続の選択肢はかなり増えてきており、ユーザーのライフスタイルに応じた利用が可能となってきている。また、数十Mbpsでのネットワーク接続環境も整備され、サービス面の充実も進んでいる。

特に、IPTVに関してはプロバイダー各社が重点戦略として位置づけている印象が強い。つい最近も、私が住んでいるコンドミニアムに「Astro B.yond IPTV」のブースが設けられ、光ファイバー網を使ったIP TVのデモ紹介や申し込みが行われていた。


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そして12月19日、マレーシア政府より「1Malaysia TV」というサービスが発表された。早速パソコンでウェブを開くと、1Malaysia TVのチャンネルだけでなく、eRama.TVというチャンネルでは地上波や海外の放送も見ることができ、iOSやAndroid、BlackBerry OSを搭載したモバイル端末にも対応している。チャンネル数はまだ少ないが、その中に「NHK World」の文字が。まだComing soonの表示となっているが、出先でNHK Worldを見ることができるのであれば嬉しい。


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Yahoo! 、マレーシアのモバイルインターネット事情発表

マレーシアのモバイルインターネット事情に関して、「Yahoo! Net Index 2011」という記事が新聞に掲載されていた。本調査は東南アジア諸国のモバイルインターネットについて調べられたものだが、残念ながら調査報告書がウェブ上に公開されていない…。

記事によると、まずマレーシアのモバイルユーザーは2010年から倍増していることが明らかになったと言う。そして、このモバイルインターネットの急増の原動力は15~24歳の男性層で、全体の62%を構成している。確かに、スマートフォンの普及と共に、携帯キャリアー各社はデータ通信をパッケージに組み込む戦略に重点を置いているし、またfacebookなどのSNSに対する人気が高いことからも、モバイルユーザーが急速に増加する環境は整っていたと感じる。また、マレーシア人ユーザー1人当たりでは、月平均US$15(RM 46)をモバイルインターネットに費やしているとのこと。

次に所有する携帯端末について、マレーシアでは60%のユーザーがUS$100の携帯端末を所有し、4人に一人はUS$300以上のスマートフォンを持っているとの結果が出た。域内においても、マレーシアはハイエンドな端末に人気が集中する傾向があるとされている。メーカー別のシェアでは、SonyEricssonが39%、Nokiaが26%となっており、BlackBerryとAppleが6%の市場シェアを有していることが示された。数年前であれば、多分Nokiaの市場占有率が圧倒的であったが、スマートフォンの登場以降は大きく減じていると思われる。それでも、低廉モデルを出しているSonyEricssonとNokiaに対する人気はまだ高く、この2社で市場全体の過半数以上を占有している。


[携帯端末メーカー別シェア]
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あと、12月16日に、マレーシアでもようやく携帯キャリア3社からiPhone 4Sが リリースされたが、やはりiPhoneに対する人気は高い。発売イベントへの来場者を見ると、若い世代が圧倒的に多いことが分かる。iPhoneは大卒の初任給以上の価格だから、彼らにとってはかなり高額な買い物となるが、それでも購買意欲は高い。





次に携帯キャリアー別の市場だが、DiGiが47%で首位、Maxis(32%)、Celcom(8%)という数字が示された。ただこの数字、今年Maxisが発表した数字と大きく乖離しているのだが…。Maxisの発表だと、シェアNo.1はMaxisとなっており、Celcomの市場占有率ももっと高い数字であったのだが、どれが正しいのだろうか?


[携帯キャリアシェア]
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報告書の総括では、「Malaysia distinguishes itself from other regional markets by having a higher proportion of users on post-paid plans and accessing mobile Internet out-of-home. Malaysia should be seen as a country where marketers can leverage the latter end of the purchase funnel and target consumers on the move」とし、ポストペイドプランの普及によって出先でモバイルインターネットを利用するユーザーが多いと言及している。

私の周りでも、殆どの人達はスマートフォンを使用しており、昔ながらのキーパッドのついた携帯電話を目にするほうが珍しくなっている。

腐敗認識指数、マレーシアは60位に後退

12月1日、Transparency Internationalより各国の腐敗度合いを示した「2011 CORRUPTION PERCEPTIONS INDEX」が発表された。これは諸外国の公的機関の腐敗を数値化したもので、今回は183ヶ国を対象に調査が行われている。





第1位はニュージーランドで、デンマーク、フィンランドが続いている。アジア諸国における首位はシンガポールの第5位となっており、香港(12位)、日本(14位)、台湾(32位)の順番。

マレーシアは60位に位置しており、前年の56位から4つ順位を落としている。ここ最近の数値変動を見ていっても、ナジブ首相が誕生した2009年からマレーシアの腐敗度は大きく下降している。逆に、周辺諸国のタイとインドネシアは改善傾向が続いており、マレーシアに追いつきそうな勢いがある。


[アセアン主要国のCPIスコアー推移]
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以前、マレーシアのビジネスマン達は、タイやインドネシアの政府系案件は腐敗が酷すぎてビジネスとしては厳しいと言っていたが、事情が変わりつつあるのだろうか。

そういえば、先月のニュースでMalaysian Anti-Corruption Commissionによる「Auditor-General’s Report 2010」が発表されていたが、Marine Park Departmentは暗視双眼鏡をRM 56,350と自動車が買える価格で購入していた。市場価格はRM 1,940だと言うから、実に2,805%もの上乗せとなっている。また他の部署では、LCDテレビとDVDプレーヤーをRM 16,100で購入したが、市場価格はRM 2,182でしかなかったという。報告書ではこうした事例が多数紹介されており、公的機関内の深刻さが示されていた。

あとWikileaksにおいても、マレーシアの武器調達では政治家や公務員が30%もの手数料を取得しており、取引内容も不透明であるといった内容の米大使館の公電が公開されたと聞く。

それにしても、昔マレーシアとシンガポールは一つの国であったにも関わらず、政策の違いでかなりの格差が生じてしまっている。国土面積や人種構成などの違いはあるが、この乖離は大きいと感じる。

今回の結果を受け、Transparency International-Malaysiaは政府に対し、Official Secrets Act改正やMalaysian Anti-Corruption Commissionの独立性を高めるなどの8つの提言を行ったとのこと。

UniFi、20万契約達成

11月22日のTMのプレスリリースに、「UNIFI SUBSCRIBER BASE PASSES 200,000 MARK AHEAD OF TARGET」とのタイトルでFTTH契約数に関する情報がアップデートされていた。

プレスリリースによると、TMが提供している『UniFi』の契約者数が、サービス開始から1年6ヶ月で20万に達したとのこと(実際には202,000の数字)。ADSLサービスのStramyxが20万契約を達成するのに3年もの年月を要しているとのことなので、かなりの速度で普及が進んでいることがアピールされている。


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ただ、個人向けとしては結構な価格なので、契約者の多くは法人ではないかと思われる。また、現時点でUniFiを利用できるのは都市部のみとなっており、国内に77の収容局設備が設置されている。都市別だと、クランバレーに61、ジョホール8、ペナン3、ケダー2、ペラ1、ヌグリスンビラン1、マラッカ1となっており、109万戸(プレスリリースでは、Premises: 敷地との記述)をカバーしている。 2011年末までに110万戸をカバーし、2012年には130万戸にまでその範囲を広げる計画となっている。

また、11月24日に発表された「TM TURNS IN STRONG 3Q2011 PERFORMANCE」において、より詳細な情報が記述されていた。

まずStreamyxとUniFiの有線ブロードバンドについて、第3四半期で187.1万の顧客を抱えており、1年前の161万から16.2%の成長を見せている。次に、第3四半期におけるUniFiの契約者数は16万4,375となっており、第2四半期の10万9,019から5万5,356も増え、実に50.8%の増加率を記録している。また、月々の新規契約者数は平均2万3,000にも達しているとのこと。そして、2ヶ月後の11月末には契約者数が20万超となっているのだから、勢いはまだ増していると言える。

あと、同社が提供しているTM WiFiについても情報が公開されており、国内の基地局数が1万7,313ヶ所と1年前の2,400ヶ所から大幅に増えたことが示されている。

TMの売上も、第2四半期のRM 22億3,360万から第3四半期はRM 23億2,170万へと3.9%の増加を見せている。税引後利益については、前期の1億2,720万から第3四半期は3億220万と、こちらは大幅な増加。

いま現在、マレーシア国内全土で光ファイバーサービスを提供できているのは、事実上TMだけであり、この分野での同社の成長は続くだろう。個人的には、競合他社によるサービス拡充が進み、業界全体における更なる品質や価格の改善を期待したい。


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