オンチップアンテナ技術 - 日本語版プレゼン

前の会社に勤めていた時に、世界最小のEPC C1 Gen2準拠タグ『オンチップアンテナ技術』についてのプレゼンテーションを作成していましたが、今回日本語版を作ってみました。一部、スライドに使用している写真素材を英語版から変更しています。

私自身、まだこのプロジェクトには個人的にも関わっていますので、製品について興味がございましたら、お問い合せください。最近も、欧米の企業からSNS経由で問い合わせが来ており、潜在市場の高さを再認識させられています。





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マレーシア盗難事情

先日、KLIA貨物から1407台のGalaxy Note IIが盗難被害に遭いましたが、マレーシアは世界的に見ても盗難被害の多い国に位置づけられています。こうした大きな盗難被害は年に数回ほど発生しており、年々深刻さを増しています。日系の小売店においても、大量に商品が紛失する状況に頭を悩ましており、巨額の損失を被っています。以前、大手日系小売店でパートとして働いている人に聞きましたが、倉庫のセキュリティーは不十分で、誰でも容易に商品を持ち出すことができると言っていました。

こうした状況に対し、企業側は監視装置を増やしたり、警備員を増員するなどの措置で対応していますが、効果的なソリューションとはなっていません。監視装置は容易に破壊されたり、メンテナンスされていなかったりと問題を露呈しています。さらに、警備員が盗難そのものに関与している事例が多く、人に依存する監視システムは有効とは言えません。

私も、こうした状況に対してRFID技術の導入・利活用を提案しましたが、中々受け入れてもらえませんでした。費用対効果は十分でも、高額な初期投資、そして確実に効果を期待できるかどうか分からない点を考慮すると、どうしても二の足を踏んでしまう傾向にあります。

本プレゼンテーションは、こうした状況に対してRFID技術が効果的であることを説明するために、以前勤めていた会社で作成したもです。データそのものは面白い内容でしたので、今回一部内容を再編し、マレーシアの盗難状況に焦点を当ててみました。





多分、マレーシアのこの分野において、RFID技術の利活用が活発化するのには更なる時間を要するでしょう。GS1マレーシアの方も、マレーシア市場は商品のロスや盗難が多く、RFID技術が寄与できる市場であると言えるが、企業側はこうした新しいものには中々投資したがらない傾向にあると指摘していました。さらに、最近では燕の巣管理や税関管理において、業界からRFID技術の利用に対して強い反発が出ており、より難しい状況にあると言えます。

個人的には、国内の大手小売店によるRFID技術の導入によって、効果と費用対効果が可視化されれば、市場が大きく動くと期待するが。

AFAM、RFIDの利活用をボイコット

マレーシア税関がRFIDによるコンテナトラッキングシステム『secured trade system』を9月1日から開始することが発表されていたが、Air freight Forwarders of Malaysia (AFAM)はそのシステムの使用をボイコットすることを決定。

本システムは、マレーシア税関とマレーシア通信マルチメディア委員会、そしてRFIDソリューション企業のSmartag solutionsが進めていた案件。随分前から国内で実証試験を展開してきていたが、商用化前に大きな問題にぶつかることになった。

このマレーシア通信マルチメディア委員会とSmartag社の連携は、この他にもRFIDによる燕の巣管理を計画しているが、国内では多くの事業者や団体から反対されている。この2つの案件は、いずれもマレーシア政府の進めるETP案件とされているが、暗礁に乗り上げた形となっている。あと別の企業の案件として、数年前には鮮魚を入れるトレーにRFID技術を適用することが決定されていたが、漁業団体から大きな反発を受け、大きな問題となったこともある。この時は、誰がRFID付トレーの費用を負担すべきかが問題視されていた。自動車のライセンスプレートについても、RFIDによる自動認識が計画として挙がっていたが、これもライセンスプレートを作製する事業者から反対され、結局中止となっている。

今回のボイコットについては、国内300の事業者がRM2,000のデポジットをSmartag社に支払う必要があり、総額でRM600万もの費用が発生する点が挙げられている。また、一方的な契約内容についても事業者は憤慨しており、Smartag社が傲慢であるとの意見も出ている。

私自身、最近までRFID業界働いていたこともあり、マレーシア通信マルチメディア委員会とSmartag社の連携に関してはよく耳にしていた。マレーシアでは、多くのプロジェクトが政治力主導で進められており、特にRFID技術のように欧米諸国に比べて普及の遅れている分野においては、どうしても政府系案件に集中してしまう。実際、MyKadやパスポート、Touch’n goなどは政治力で実導入が行われてきた。そうした意味においては、Smartag社はきちんと市場を理解しており、最も成功の確率が高い方法を採ってきたといえるし、短期間でRFIDソリューションの主要プレーヤーにまで至ることができた点は凄いと思う。技術的にも、自社開発のEPCISを持っている点なども評価できるだろう。

しかしながら、実証試験を通じて業界内でのコンセンサスを取りながら、商用化へ移行するというプロセスで今回はつまずいてしまったように感じる。実際、RFIDシステムはだれが費用負担を行うのかと言う点でいつも議論されてきたし、民間企業の多くは導入コストや運営費用の面からどうしても二の足を踏んでしまう傾向にある。特にマレーシアの場合、外国人労働者の雇用によって人件費がかなり安価となっている。RFIDによるセキュリティー性や効率性というアピールだけでは、なかなかROIを見出すことができていない。マレーシアに適したビジネスモデルを考える必要があるのだろうが、まだ解は出ていない。

こうして見ると、マレーシアと言う国はRFID技術の適用が困難な市場であると言える。政府自身は、新しい技術や先端技術の導入に積極的なものの、民間市場が対象となると事情が異なる。私自身、マレーシア国内で多くのRFIDプロジェクトを推進してきたが、民間市場ではほとんど実績を残せていない。やはり、市場が立ち上がるまでは、政府予算で政府系案件を進めるべきなのだろう。

RFIDを使った食肉流通システム

本スライドは、数年前にマレーシア政府機関で提案したものであり、UHF帯RFIDによる食肉の流通システムを構築するといった内容になっています。いまでこそ、UHF帯を使った家畜管理は一般的になってきており、いくつかのRFIDタグは米FDA(食品医薬品局)からの承認も得られていますが、私が提案した時代はLF帯が主流であり、日本の一部ではHF帯が使用されているという状況でした。

しかし、UHF帯の長距離通信特性や反応の良さ、タグの小型化、低価格化などの優位性から、将来的にはUHF帯を使用した家畜管理が大きなポテンシャルを持っていることは業界内でも注目されていました。運よく、当時は韓国のパートナー企業の協力も得られ、独自にUHFタグを開発し、マレーシア政府に提案することができました。しかし、最終的に政府機関は政治的な理由もあり、業界内で標準とされていたLF帯を提案する企業の案を採用しました。

それから数年が経った今、家畜管理技術においてはUHF帯が標準技術の一つとなっており、特にブラジルで積極的な採用が進められています。

また、本スライドでは、技術的な部分を削除した内容となっているので、全体的な流れが良くないと思います。





GAS Cylinder Tracking with RFID Technology

マレーシア国内においては都市ガスが整備されていないこともあり、一般家庭やレストランではLPGボンベが使われています。統計が出ていないので何とも言えませんが、相当数のボンベが市場に流通しているのは明らかです。しかし、個々のボンベの追跡はできておらず、紛失や効率性の面で問題を抱えています。また、使用期間など安全性の面でも不安があります。

本スライドでは、RFIDタグを利用することで、そうした諸問題へ対処することを念頭に置いています。事業規模としては大きなものになりそうですが、実際には業者にとって管理するという行為は追加的負担であり、民間主導では難しい面があるようです。

あと、ここではだいぶスライドを削除していますので、ちょっと全体の流れがスムーズではないかも知れません。






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