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グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業



本のタイトルに惹かれて手に取ったが、『グーグルを驚愕させた』とちょっと違うような印象が・・・。内容の半分ぐらいは著者の自伝といった感じで、どれだけ猛烈に働いて売り上げを伸ばしたかなどが書かれている。
それでも、アフリカ諸国でのビジネスモデル確立や目指す将来像、それに伴う行動力や判断は読んでいて面白いし、敢えて失敗事例も取り上げられている。私自身、東南アジアの発展途上国で仕事をしているので、共感できる部分は多い。実際、日本では予想していなかった思わぬ業種が現地の需要に合致していることもあるので、インターネットを駆使すればそうした需要を見出せる可能性もどんどん増えていくだろう。
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IoTまるわかり - 三菱総合研究所

IoTまるわかり (日経文庫)

日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 132,107


IoTやインダストリー4.0、インダストリアル・インターネットについて分かりやすく記載されているので、とりあえずIoTを知りたい方向けの入門書といった印象。将来、IoTが サービスや製造、自動車、医療等においてどのような影響を及ぼす可能性があるのか示されている。ただ、これだけだとIoTで何ができるのか?何をしなければいけないのかは分からないと思う。
RFIDを利用したIoTシステムを推進している者からすると内容の深さに物足りなさを感じる。できれば、実際の導入事例やその効果についての情報が欲しかった。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 – 村上春樹


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
(2013/04/12)
村上 春樹

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マレーシアの書店でも、本書は特設コーナーが設けられて販売されていた。前作の1Q84よりもボリューム的にはかなり少ないが、一応長編ということらしい。

第一印象は、長くて不思議なタイトルだなと感じたが、それでも内容を読み進めていくとなるほどと納得できる題目。読み物としてはリズム良く、一気に読み進めることができる。ただ、途中でいくつか伏線が張られていたにも関わらず、最後まで触れずに謎のままで終わっていることも。また最後の部分も、ページが少なくなると同時に多分疑問のまま終わるのだろうなと思っていたら、やはりその通りに。続編?って思わせる終わり方とでも言うか。こうした疑問は結構フラストレーションになるから、たぶん、ここで好き嫌いが出てくるかなと思う。


マレーシア新時代‐高所得国入り ‐ 三木敏夫著


マレーシア新時代‐高所得国入り‐ (創成社新書49)マレーシア新時代‐高所得国入り‐ (創成社新書49)
(2011/08/10)
三木 敏夫

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著者は、マレーシアが農業国から工業国へ移行する変遷を目にしてきた経験もあり、本書に中には私の知らなかった情報も多く見受けられた。特に、マレー人やイスラム教徒からの視点に重きが置かれており、この辺はマレーシアで仕事をする上でも参考になると思う。中でも、ブミプトラ政策に至る背景やその発展などの記述は興味深い。

ただ、マレー人からの視点が重要視されるあまり、中国人やインド人の国内での苦労や努力などがかなり薄い印象がする。あと、生活一般や市民生活などについては、情報に乏しいようにも…。例えば不動産に関して、KL市内であれば一ヶ月当たりRM5,000程度、郊外であればRM3,000程度の賃貸料とあるが、実際にはそんなにしない。KL市内だと、セキュリティーがしっかりしたコンドミニアムでも、スタジオタイプであればRM2,000台から見つけることができる。

また、著者はイスラム教のお陰でマレーシアは汚職や腐敗が少ないと指摘している。確かに、アフリカ諸国や中東諸国と比較すると少ないだろうが、マレーシアは決して汚職や腐敗が少ないカテゴリーには入っていないと思う。特に、政府役人や公務員の汚職や腐敗が酷く、その多くはマレー人で構成されている。私自身、イスラム教徒だから清廉潔白ということはないことを経験している。
あと、全体を通して文章の繰り返しが多かったり、話が突然変わったりとちょっと読みづらい部分が見受けられた。

日本製造業の戦略 - 萩平和巳


日本製造業の戦略日本製造業の戦略
(2011/08/26)
萩平和巳/ハイテク・イノベーション研究チーム(著)/高橋友紀/関口諭/加藤エルテス聡志/竹丸淳志/田中宏隆(その他)

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以前、私自身が製造業で働いていたこと、そして海外に住んでいて日本メーカーのプレゼンスが低下していることを感じたこともあり、本書を手にとってみた。

まず、最初の方は日本企業の近未来との題目で、2015年における成功シナリオと失敗シナリオが描かれている。分野は製造業のみならず、医療や農業など多岐にわたっているが、個人的には日本はネガティブな失敗シナリオに陥る可能性が高いように感じる。例えば、農業におけるRFIDタグの活用とクラウドの連携により、農産物の可視化を通じた「情報化農業」を成功シナリオの可能性として挙げているが、日本のRFID利活用はそれほど活発ではない。確かに、センサー技術とRFIDの統合などの基礎技術では高い技術力を誇っているが、実運用となると欧米や中韓と比べても寂しい状況にある。RFIDチップやタグ、或いは読み取り装置に関しても、日本メーカーは国際市場で苦戦しており、その存在をほとんど知られていない。どう見ても、RFIDを活用したシステム作りで国際市場を牽引するだけの競争力があるとは思えない。

また、著者は「無意識性」、「直感性」、「パーソナル性」、そして「感情性」というヒューマン・セントリックが重要と説明し、日本はその技術を有していると言う。ただ、技術力はあっても、実際にそれをビジネスとして活用することでは、日本はあまり上手ではない。

後半部分では、日本企業が世界市場で置かれている位置づけ、或いはなにが競争劣位であるのかが明確に示されている。私はマレーシアに住んでいることもあり、日本メーカーの競争力低下や存在感の低下を、日本にいるよりもはっきりと感じることができるし、多くの部分で著者の指摘に共感できる。ハード優先で市場要望があまり考慮されていなかったり、市場対応へのスピードが遅かったり、国際標準化における政治力での劣位等々。

マレーシア国内の家電市場の場合、韓国製と中国製が市場で強みを見せている。確かに、日本ブランドで市場の信頼性はまだ日本メーカーにあるものの、実際の財布の中身と必要な機能などを考えると、どうしても日本製は敬遠されてしまう。自動車市場はまだ日本メーカーが強みを見せているが、最近韓国メーカーが追い上げてきている。だからと言って、全てにおいて韓国製と中国製に人気が集中しているのかと言えばそうでもなく、ICT関連だとiPhoneやiPadなどの高額なデバイスに人気が集まっている。これまでにない経験、或いは先進性というものに対して、消費者は財布の紐を緩める傾向にあるのだろう。翻って日本の製品を見ると、中途半端なポジションに置かれており、厳しい競争を強いられている。

ただ、本書を読んで感じたのは、やはり日本企業は確かな技術を有しており、完成度においては他を圧倒している事実。ほんの少しビジネスのやり方を変えるだけで、大きく躍進する可能性を有していると感じる。例えば、それは意思決定の方法であったり、グローバル市場への対応力であったりするのだろう。


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